ビデオオトスコープ検査について 前のページへ戻る >>
犬のもっとも多い耳の病気は外耳炎です。
しかし、外耳炎は、一時的に良くなっても、慢性化してしまって治療を繰り返してしまうことがよくあります。
犬猫が外耳炎になりやすく繰り返される理由のひとつに、犬や猫の耳の穴(耳道)は途中で曲がっていて、耳道がまっすぐの人間に比べて複雑な構造をしていることがあげられます。このため、耳の奥や鼓膜までが見えにくく、検査や治療が困難でした。
ビデオオトスコープ検査では、従来の耳鏡では評価が困難だった耳の奥の耳道や鼓膜まで、見ることでき、検査やさまざまな治療を行うことができます。
しかし、外耳炎は、一時的に良くなっても、慢性化してしまって治療を繰り返してしまうことがよくあります。
犬猫が外耳炎になりやすく繰り返される理由のひとつに、犬や猫の耳の穴(耳道)は途中で曲がっていて、耳道がまっすぐの人間に比べて複雑な構造をしていることがあげられます。このため、耳の奥や鼓膜までが見えにくく、検査や治療が困難でした。
ビデオオトスコープ検査では、従来の耳鏡では評価が困難だった耳の奥の耳道や鼓膜まで、見ることでき、検査やさまざまな治療を行うことができます。
ビデオオトスコープの適用
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自宅での耳掃除(耳道洗浄)の評価外耳炎の治療として、耳道環境を最適な状態、清潔に保つためには耳道洗浄が必要になります。自宅での綿棒による耳道掃除ではきれいにしているつもりが、耳道を傷つけてしまい、結果として耳道環境を悪い状態にしてしまっていることが多くあります。自宅での耳掃除がちゃんとできているかを確認してみましょう。
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外耳炎の耳道深部や鼓膜の評価外耳炎では見える範囲の垂直耳道だけでなく、深部の水平耳道や鼓膜の状態を確認する必要があります。綿棒をつかわないマッサージによる耳道洗浄でも、耳道深部の毛が密生していると毛に耳垢が絡まってしまい、耳垢の塊が形成されてしまうことがあります。また鼓膜が損傷していると使用できない洗浄液があるため、外耳炎の治療前には耳道深部や鼓膜の評価をしてみましょう。
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異物の除去耳道内に異物が混入して急性の外耳炎症状を示すことがあります。
ビデオオトスコープでは鉗子を用いて容易に異物を摘出することができます。 -
耳道や鼓室胞内の腫瘍の切除生検耳道内や鼓室胞内には腫瘍が形成されることがあります。腫瘍により耳道の物理的な圧迫による狭窄や二次的な感染がおき、耳の中が化膿しているような状態、耳だれ(耳漏)になってしまうことがあります。良性のポリープや耳垢腺腫であればビデオオトスコープでは生検鉗子を用いて、非侵襲的な切除生検を行うことができます。
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慢性外耳炎からの中耳炎の評価慢性外耳炎の約50~80%に二次的な中耳炎が併発すると報告されています。
慢性化した症例では頭部のレントゲン検査と合わせて、ビデオオトスコープにより中耳炎の評価を行います。
MRIやCTの評価も必要になることがあります。