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[ 病気のお話 ]

神経外科胆嚢疾患 前のページへ戻る >>

「首を上にあげられない、腰のあたりをさわると嫌がる、抱き上げる時キャンと鳴き痛がる」など痛みの症状から、「足を引きずってしまう、急に腰が抜けたように歩けなくなった」などの麻痺の症状、排尿や排便障害を引き起こす症状まで、様々な神経症状は脊髄神経疾患により引き起こされます。代表的な椎間板ヘルニアでは、早期診断を行い適切な治療を行うことで、回復がとても速くなることが知られていますので、上記のような症状がみられたらすぐに受診してください。
診察の流れ

※一般的な診断の流れ

  • 来院
  • 問診
    臨床症状(歩様異常、疼痛など)、脊髄神経疾患が疑われる
  • 検査
    身体検査(神経学的検査、整形外科的検査)、血液検査、
    X-ray検査、MRI検査、脳脊髄液検査
  • 脊髄神経の圧迫、炎症など病変および部位の確認
  • 外科的治療 or 内科的治療
問診
症状がいつからなのか、初発なのか再発なのか、進行しているのか、他に併発している症状がないのかまた特定の犬種に多い疾患があるため犬種の確認を行い、原因となる疾患の鑑別を行います。
検査
身体検査・神経学的検査
身体検査では触診や視診にて症状の評価、痛みや麻痺を伴っているのかを確認します。神経学的検査では、獣医神経病学会の定める神経学的検査(姿勢反応、脊髄反射、脳神経、知覚)を行い、責任病変の部位を鑑別します。
血液検査
免疫介在性疾患および代謝性疾患として、神経症状がでることがあるため、全身の血液検査を行う場合があります。
レントゲン検査
骨折や脱臼などの整形外科疾患、変形性脊椎症や椎間板脊椎炎などのレントゲン検査で評価可能な神経疾患の鑑別を行います。
MRI検査
一般臨床検査より、脊髄神経疾患の可能性が高いこと確認し、検査センターにてMRI(磁気共鳴)検査を行い、その症状の責任病変が脊髄神経のどの部位に起因するのかを確認します。
脳脊髄液検査
MRI検査と合わせて、脳脊髄液の蛋白濃度や細胞診を行い、髄膜脳炎や脊髄腫瘍を診断します。
よく見られる神経外科疾患
・椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは、脊椎(いわゆる背骨)の間にあるクッション材である椎間板に変性が起き、太い神経である脊髄の通る脊柱管内に椎間板やその内容物が飛び出てしまい様々な神経症状を起こす病気です。
・変性性腰仙椎狭窄症(馬尾症候群)
馬尾症候群とは、腰仙椎の椎間板物質による圧迫、腰仙椎の狭窄や不安定性、などにより、馬尾領域の神経が圧迫されて引き起こされる症状の総称です。第6腰椎以降では脊髄が存在せず、神経根が馬の尻尾のように並走していることから、馬尾領域と呼ばれています。この領域には坐骨神経から陰部神経、骨盤神経、尾神経などの末梢神経が含まれます。馬尾症候群は、ジャーマンシェパードやゴールデンレトリバーなどの大型犬種で中高齢以降での発症が多いとされていましたが、近年トイプードルやヨークシャーテリア、ウェルシュコーギーなどの発症も認められています。
変性性腰仙椎狭窄症 馬尾症候群では、後肢の症状(引きずって爪が削れやすい、筋肉が痩せてきた)や、尻尾の症状(動きが悪い、尻尾の付け根を触られるのを嫌がる、尻尾気にして噛みつく)、尿を漏らしてしまう、排便時に痛がるなどの様々な症状を示します。外科的治療法として、背側から椎骨にアプローチし、椎骨の一部を削り開窓した後、椎間板物質の除去を行う背側椎弓切除術(Dorsal laminectomy)や、腰仙椎の狭窄や不安定性を改善させるために、スクリューやインプラントによる椎体固定術を実施します。