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[ 病気のお話 ]

股関節形成不全 前のページへ戻る >>

股関節形成不全は、遺伝や環境、ストレスなどにより、骨格の進行性リモデリングや変性性関節疾患(DJD)を起こす疾患です。主な筋肉群に対する早すぎる骨格成長によって生じ、股関節の緩みや不整合性の原因となる遺伝性疾患と考えられています。レトリバー種、バーニーズ、セントバーナードなど大型犬種に多く認められます。
診断
特徴的な歩様に、“モンローウォーク”があります。
“モンローウォーク”とは腰を左右に揺れ動かして歩く跛行であり、
また両後肢を同時に運ぶ、兎飛び走行を行うこともあります。
運動後に症状が強く出ることが多く、散歩の途中で座り込んだりするのも症状の一つです。
一般的な診断の流れ
  • 来院
  • 問診
    臨床症状(歩様異常)、犬種から股関節形成不全が疑われる
  • 検査
    身体検査(股関節の触診、整形外科的検査)、X-ray検査
  • 股関節の緩み、骨関節炎の評価
  • 外科的治療 or 内科的治療
治療
内科的・保存的治療
軽症例において対症療法的に行います。
  • 体重管理と安静:関節への負担の軽減
  • 薬物療法:抗炎症・鎮痛剤、軟骨保護剤・サプリメント
  • その他、理学療法
外科的治療
  • 大腿骨頭・骨頸切除術(FHNO):救済的手術。
    繊維性関節に転換することができ、安定化には数ヶ月必要。
    小型犬において術後良好。
  • 三点骨盤骨切術(TPO):予防的手術。
    骨盤部の骨形成完了前に、股関節周囲の生体力学を変更し、
    寛骨臼と大腿骨頭の適合性を矯正し、成長によって再形成させることが目的。
    骨格形成期の症例に対する第1選択。
  • 股関節全置換術(THR/THA) :再建的手術。
    インプラントを骨セメントもしくは骨スクリューで固定することで、
    95%が正常な関節機能を獲得します。
    15kg以上の重度の変形性関節症、臨床症状を持ち合わせている症例で適応されます。