ホルモンが情報の届け先を絶対まちがえないワケ
ホルモンとは?
内分泌腺など体内の様々な場所でつくられ、内臓の機能や体の調子を整えるなど多種多様な働きをする化学物質です。ギリシャ語のhormao(ホルマオ: 刺激するの意)に由来しており、ごく微量で大きな刺激効果を発揮します。
ホルモンの5つの役割
- ① 生殖を促す
- ② 成長と発達を促す
- ③ 体内環境維持を促す
- ④ エネルギーの産生・利用・貯蔵を促す
- ⑤ 精神安定・抗ストレスを促す
ホルモンはスプーン1杯で50mプールの水の全量に作用すると例えられるほど
微量で効果を発揮します。
情報伝達の仕組み
ホルモンは、分泌されたあと、血流に乗って全身をかけ巡り、標的となる細胞や器官に情報を届けることで作用を発現させます。血流に乗って体内を循環するということは、全身の細胞に接触するということであり、それらの中から標的を正確に見極めて情報を届けることがミッションとなります。そしてその鍵を握っているのが、まさに鍵穴のような構造になっている「ホルモン受容体」の存在です。
ホルモンは単体で働くのではなく、受容体とマッチングすることで初めて作用を発現するようにできています。受容体は、ホルモンが標的とする細胞内または細胞膜表面に存在する鍵穴です。ぴったりとハマった時にのみ情報が伝達され、作用が発現するメカニズムとなっているのです。